ー前略ー
このような偽情報は、今回の処理水を巡る日中情報戦にもなっている。
・台湾ファクトチェックセンターの動き
筆者が関わった「台湾ファクトチェックセンター」のウェブサイトの一部スクリーンショット
どうやら、西村康稔経産相の会見も改ざんされているようだ。福島第一原発の処理水の海洋放出に関連して、
中国語で偽情報が拡散されているので、経産省が注意喚起を行っている(
https://www.gov-base.info/2023/09/02/201353)。
偽情報の目的は、処理水にまつわる人々の不安をあおる意図があると思われる。
中国のSNSでは、様々な画像や映像を使って処理水に対する不安や恐怖を煽るニュースが拡散されているようだ。
例えばイワシが大量に打ち上げられた過去の映像を使って、処理水の不安をあおるようなフェイクニュースも流れているようだ。
また、「福島に黒い水が放出された」という映像が拡散されたが、その映像は3年前メキシコで撮影されたもので全くのフェイクだ。
実は、こうした偽情報にこまめに対応しているのは、台湾のNGOである台湾ファクトチェックセンターだ。
同センターによれば、急速に拡散したのは、西村経済産業大臣が25日、
中国による日本産水産物の禁輸撤廃を求めた会見の動画を使った偽情報だったという。
また、会見を伝えるNHKニュースを引用しつつ、「中国や香港、マカオに輸出予定だった2万匹の魚が台湾に運ばれた」と
ウソの説明が加えられていた。
以下の画像は、最近の台湾ファクトチェックセンターのものだが、筆者も間接的に関与している。
・いくらでも切り取り可能
上から二番目の記事である。Google翻訳したために、「園田康博氏」が「園田康弘氏」、「内閣府政務官」が「内閣官房長官」
と誤記されているが、死亡されたという偽情報だ。もちろん健在であり、筆者も、8月27日の夕刊フジで「健在」と書いた(
https://www.zakzak.co.jp/article/20230827-VNNGUDQQJBMIJF4GX342YDFXWQ/2/)ので、確認を求められた。
筆者の根拠は、岐阜県在住の方やかつての同僚国会議員からの情報であったが、2日の共同通信の電話取材に応じたという報道(
https://nordot.app/1070625506897904104)でより偽情報が明らかになった。
この件の他にも、筆者は今回の処理水の件で巻き込まれている。実は、香港系TVから取材依頼があった。
以前の香港であれば民主化していたので、取材に応じたかもしれないが、何しろ今は実質的に中国の一部になっているように筆者には映っている。
取材はもちろん収録なので、いくらでも「切り取り」が可能だ。しかも、今は、多くの動画をとって、それを元にフェイク動画も作成できる。
そのため、もちろん取材には応じていない。
中国専門家によれば、中国が情報戦において相手国を貶めるために、相手国の人を悪意で使うのはよくある手法だという。
冒頭のような投資詐欺に利用されたので、今の筆者はナーバスになっているのかもしれないが、石橋を叩いても渡らないほうがいいと思っている。
と同時に、台湾ファクトチェックセンターのような組織は日本ではちょっと見当たらない。
今後偽情報が飛び交う情報戦が予想されるが、ファクトチェックでの民主主義陣営間の国際協調が必要になるだろうから、
政府が音頭を取って、中心的な組織作りも必要なのではないだろうか。
台湾有事になると、今回の処理水での情報戦とは比べられないほどの情報戦が予想されるので、
一刻も早く体制を準備しておく必要があるだろう。
髙橋 洋一(経済学者)
全文はソースから
9/4(月) 7:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/df6e632ddf9302c8919c87db6f5836e8cc09421d ※関連スレ
【台湾】 「日本の処理水放出で魚が大量死」、台湾でフェイク映像出回る [8/29] [仮面ウニ●ー★]
http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1693258120/