1:2017/11/27(月)09:30:02 ID:
◎記事元ソース名/二大政党制の国イギリスは日本政治のモデルなのか?
『分解するイギリス』著者、近藤康史氏(新刊)インタビュー

1990年代の政治改革以来、日本はイギリスのような政権交代のある二大政党制を目指してきた。
しかし、当のイギリスで二大政党制が足元から揺らいでいる。
かつて世界で「民主主義のモデル」として賞讃されたイギリス政治に、いま何が起こっているのか?『分解するイギリス』著者、近藤康史氏に話を伺った。(聞き手・構成 / 芹沢一也)

二大政党制とイギリス政治

――「イギリス政治は分解しつつある」。とても刺激的な主張ですが、まずは分解する前のイギリス政治について教えていただけますか。

おそらく日本の人々にとっても、もっともなじみのあるイギリスの制度的特徴は、「二大政党制」ではないでしょうか。
とくに戦後しばらくは、保守党と労働党という二大政党が、議会の議席のほとんどを占める状況が続きましたから。(中略)

揺らぐ二大政党制

――それがなぜ揺らぎ始めたのですか?

二大政党制の安定性の揺らぎの原因も、その裏返しで考えることができます。まず、イギリスでも社会が多様化し、
「階級投票」が以前ほど見られなくなったことです。そのことは政党支持の流動化をもたらしました。

もう一つは、小選挙区制の効果の弱まりです。
分権化やEUの発展に伴い、地域レベルやヨーロッパ・レベルで台頭した政党が国政レベルにも浸透し、小選挙区制といえども
二大政党のどちらかに投票するように有権者を促進する効果は薄れてきました。そこへいま述べた政党支持の流動化が重なったため、
二大政党以外の政党に投票する有権者が増え、小選挙区制のもとでも多党化が進むという現象が見られるようになったのです。(中略)

「民意の漏れ」とEU問題

――なるほど、英国独立党(UKIP)やスコットランド国民党(SNP)は、二大政党制が支配する国政選挙の外で頭角を現したのですね。

はい。しかし繰り返すように、国政レベルでは小選挙制度のままです。
有権者の政党支持は様々な政党に向かうようになり、得票率では多党化が進むものの、議席数に関して言えば
小選挙区制の効果は依然としてあります。そのため、二大政党に有利なかたちで議席数には変換されてしまうという現象が起き、
次第にその程度も大きくなっていきました。

――得票率と議席数、というのはどういうことでしょう?

たとえば2015年の総選挙でUKIPは12%を超える得票率でしたが、650議席中UKIPが獲得した議席数はわずか1です。
それに対して、保守党は36%という得票率であるにもかかわらず、議席数では過半数を超えました。

このように、得票率の点では小選挙区制の効果が弱まって多党化が進むものの、議席数では小選挙区制の効果がまだ働いて二大政党に、
なかでも第一政党に有利になるという状況が顕著になってきました。(中略)

続く

シノドス/2017.11.27 Mon
https://synodos.jp/newbook/20711


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2:2017/11/27(月)09:32:18 ID:
しかし、現在のイギリスでは多党化が進んできています。議席数に関してはまだ小選挙区制の効果がありますし、
多党化の要因となった小政党はスコットランドや北アイルランドなどに限定された地域政党である場合も多いため、
議席数自体は、個々に見れば大きなものではありません。

しかし、少しずつでもそれらの政党に議席数を奪われているため、二大政党が占める議席数が少なくなり、
二大政党といえどもどちらかだけで過半数を占めることが難しくなっているのです。(中略)

――まさにイギリス二大政党制は分解しつつあると。

はい。さらに言えば、過半数を超えたとしても、強いリーダーシップを発揮するためには、もう一つの前提条件があります。
つまり、与党議員が一体となって首相を支えるという条件です。
たとえ単一の政党で与党が形成されたとしても、党内で意見がバラバラでは、首相は党をまとめるのに苦心し、
強いリーダーシップを発揮することができません。(中略)

――そうした機能不全を補うために、国民投票が多用されるようになっていくわけですね。

ええ。ある争点が与党内での意見の対立を招いていることで、この状況が生まれているならば、その決定を直接有権者の
意見に委ねることで、この対立に決着をつけてしまえばいい。
もし、首相が望む方向で決着がつけば、与党内の対立は収束し、首相のリーダーシップも回復するでしょう。
国民投票は、そのための手段として多用されるようになった面が大きいです。(中略)

イギリス政治から学ぶべきこと

――いまやイギリス政治は日本にとってのお手本とは言えない状況ですね。

イギリス政治は日本にとって、唯一ではないが重要なモデル・理想像の一つでした。
とくに1990年代前後の日本では、自民党一党優位体制の下で実質的な政党間競争が十分に機能せず、またその自民党内では
党内での調整が重視されて首相のリーダーシップが制約されるなどの点が問題視されるようになりました。

二大政党制というかたちで政党間競争が実質的に存在するとともに政権交代が常態化し、首相のリーダーシップも強いイギリスの
政治制度は、モデルとしての価値を持ったことはたしかです。実際、小選挙区制は導入されましたし、
首相や内閣のリーダーシップも高められてきています。

しかし、現在はその「モデル」とされたイギリス政治自体が変容してきています。
その要因は、本で主に述べているような制度の分解によって、その制度に期待されていた効果が失われつつあり、
そのことによって様々な問題点が生み出されるようになっている点にあります。小選挙区制でありながら多党化が進み、
「民意の漏れ」が顕著になってきていること、またそのことによって政権交代も生じにくくなっていることなどが挙げられます。
3:2017/11/27(月)09:32:21 ID:
もうアキラメロン
どう転んでも、(-@∀@)の望む結果は出ない
4:2017/11/27(月)09:32:43 ID:
私自身は、小選挙区制や二大政党制を軸とする「多数決型民主主義」というあり方自体は、決して否定しません。
もちろんそれ自体様々な欠点を持ちますが、競争や安定性といった長所もあり、その長所を重視するのであれば、
民主主義の一つの選択肢としてありうるでしょう。

しかしその制度が、長所とされるような効果すら発揮できないようになり、様々な問題点ばかりを生み出しているとしたら、
それはもはやモデルにはなりえないのではないでしょうか。

――もうイギリスから学ぶべき点はないのでしょうか?

そうは思いません。だからこそ今度は、イギリスを「学ぶ」対象として見ることができるのではないかと考えています。

小選挙区制を採用したにもかかわらず二大政党制にならない点や、政権交代も現実味のないというかたちで政党間競争も十分に
機能しないといった現象は、日本でも同様に、しかしより顕著なかたちで起きていることです。
先日行われた2017年の総選挙でも、それは示されました。

ここで問われるべきは、イギリス同様、なぜ制度が期待された効果を持たないのか、ということです。
これを考える上で、イギリスは重要な事例となります。

日本では、衆議院では小選挙区制と比例代表制が並立し、さらに参議院選挙や地方選挙ではまた異なった選挙制度が採用されています。
イギリスで、ヨーロッパ議会選挙や地域議会選挙で比例代表制的な選挙制度が採用された結果として多党化が進んだことを踏まえれば、
日本でも同様に、複数の選挙制度が採用されていることが、「二大政党制にならない」原因かもしれません。
この場合、イギリスと同様のことが問題の要因になっていると考えることができます。(中略)

続く
5:2017/11/27(月)09:33:06 ID:
続き

より深刻な日本政治

――イギリス政治と比べてみたとき、先生ご自身は日本政治をどう診断しますか?

先にもお話ししたとおり、現在の日本政治は、イギリス政治同様の問題を抱えている面が多いと思います。

たとえば、小選挙区制の下でも多党化が生じることにより、第一政党あるいは政権与党への批判票が複数の政党に分散し、
第一政党が得票率に比べて過大な議席数を得るという現象がイギリスでは指摘されていますが、
日本ではそれがより顕著に出ていると思います。
2017年10月の衆議院議員選挙でも、「野党が共倒れした」あるいは「自民党が漁夫の利を得た」と言われましたが、まさにその状況です。

ただイギリスの場合には、二大政党制を形成した保守党と労働党の基盤がもともと存在し、それが揺らぐなかでのこの状況です。
ですから、政権与党に有利になってなかなか政権交代が起こらず、一党優位な状況が生まれるとしても、
それは揺らぎつつもまだ基盤を持つ二大政党間で「交互に」生じる現象となりえますし、今のところはそうです。
保守党も労働党も、いろいろと危機的状況にあることは確かですが、分裂したり、無くなってしまったりする
事態にははまだ至っていませんから。

しかし日本の場合は、もともと二大政党制の基盤がない状態から出発し、それを作り出そうとしているなかで起こっているため、
事態はいっそう流動的であり、先が見通しにくい。
さらに言えば、二大政党制を形成しうる政党の基盤を持つのが自民党だけで、もう一つの政党については
新たに作り出さなければならないという状況下でそれが生じていることにより、一党優位が「交互に」すらならない可能性もあります。
したがって、政党間の競争という点でも、民意の漏れという点でも、事態はイギリスより深刻と言えるかもしれません。

(以下略)
7:2017/11/27(月)09:35:43 ID:
> 第一政党あるいは政権与党への批判票が複数の政党に分散し、

長々書いてるけど、言いたいのはこれだけでしょ?
なんで批判前提なんだろうなぁ、政策を見て投票してるって考えないのかな
8:2017/11/27(月)09:38:00 ID:
日本を食い物にする政党と外国と手を組んで日本を食い物にしようとする政党しかないんじゃ
二大政党制なんて成立しようがない


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